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2016年5月24日 (火)

リアルな映像美の迫力 エヴェレスト神々の山嶺(ネタばれなし)

昨日の5月23日は登山家三浦雄一さんが最高齢でエヴェレスト登頂を果たした日だそうですね。
実は先週のお休みに急遽こちらを観に行ってきました。

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岡田准一くんと阿部寛さん主演『エヴェレスト 神々の山嶺』

映画化が決まり実際にエヴェレストで撮影をしたと聞いた時から是非スクリーンで観たいと思っていた作品です。
以前松山ケンイチくん主演映画『春を背負って』を鑑賞した時に実際の自然美(山)の迫力や美しさを大きなスクリーンで観てとても感動したのでこの作品も是非その雄大なエヴェレストを感じたいと思いました。
公開はもう少し前だったのですがその時はワタクシの地域の映画館では上映されずで諦めていましたが遅れて連休明けから上映が決まったのでこれは観に行かねばと行って来ました。


この作品の原作は夢枕漠さんの世界的大ベストセラー『神々の山嶺』。
物語の大部分は標高8848m、氷点下50℃の極限の世界でありそのスケールの壮大さから映像化は困難と言われていた作品。
それに挑んだのは平山秀幸監督。1ヶ月に及ぶネパールロケを敢行し実際ヒマラヤ山脈・エヴェレストの標高5200mでの撮影を成功させ重厚な作品を作り上げていました。
ワタクシは原作自体を読んでいないので余り分かりませんが確かに2時間の中で描くには多少端折りすぎていたのかも知れませんが、とにかく作り物ではない実際の山の厳しさ、大きさ、美しさ…そして正に神々しさがスクリーンいっぱいに伝わって来た映画でした。
そしてそのリアルな世界で繰り広げられる男2人の魂のドラマ…そこにとても惹き付けられ圧倒されました。

『春を背負って』を鑑賞した時も思ったのですがやはりどれだけ技術が発達し、どれだけ素晴らしい表現力を持った役者であろうともその偉大な自然と実際に対峙して出て来た演技や表情に勝るものは無いよう感じます。
なんと言ってもそこにウソは無いのですからリアルな迫力があるわけです。
今回も孤高の天才クライマーを演じた阿部寛さんとそれを追う山岳カメラマン役の岡田准一くんの顔つきは本当に山の男の顔でありその壮絶なシーン一つ一つで見せた表情は時として鬼気迫るものでした。
まさに命掛けの撮影から生まれたリアル…。
そのようなこの物語に一番必要な画が撮れたのは岡田くんと阿部さんそして撮影隊のプロ根性と努力があったからこそ。

岡田くんはプライベートでも山登りとカメラが趣味ということもあり役に運命を感じたのと実際エヴェレストで撮影するということで出演を決めたと言います。
同じくやはり実際のエヴェレストで撮影するということに魅力を感じ役者としての自分を試したくてオファーを受けた阿部さんは撮影に入る前にアイスクライミングの練習やトレーニングを積み重ね山に耐えられる体を作って挑んだそう。2人ともほぼ吹き替え無しでの撮影。そんな役者根性もリアルな映像を生んだ一つでしょうね。とにかく2人の熱が強烈でまさに役と一体化し演技を超えたドキュメンタリーのようでもありました。特にクライマックスの阿部さんは本当に凄かった!!
そんな役者の姿を過酷な現場で収め続けた撮影隊の皆さんも素晴らしく思います。
10日間かけ登頂し、役者はじめエヴェレストの撮影クルー全員がケガも病気も無く無事下山出来たことは奇跡であり、本当に誇るべきことであるこの作品。そのスタッフ皆の勇気とプライドと信念が詰まった迫力ある作品でした。その情熱は物語とリンクします。

主に主演2人のドラマなので登場人物は少ない作品ですが脇を固める役者さんもまた実力者揃いでした。
男ばかりのドラマの中、紅一点である尾野真千子さんの役はワタクシ達同様物語を見守る役。こちら側の人間として抑えた演技で重要な役目を果たしていました。実際エヴェレスト組にも参加した尾野さんの逞しさも素晴らしい!
阿部さんの山岳部の後輩役には風間俊介くん。風間くんも実際日本の山で過酷なシーンに挑み短いシーンながら大変な役を見事に演じています。風間くんも本当に“俳優”という言葉がはまりますね。近いうちに風間くんにも評価のスポットが当たり賞レースにも名前を連ねて来るのではと思います。
その他ピエール瀧さんに佐々木蔵之介さん、ともに安定の演技でした。

しかしながら役者陣の素晴らしい演技を勝ったのはやはりその神々しい美しさと圧倒的な存在感でそびえ立っていた“エヴェレスト”!!
その素晴らしさを讃えるようにベートーベンの第9をモチ一フとしたイル・ディーボの『喜びのシンフォニー』にと共に様々な表情のエヴェレストを映し出したエンドロールを観て改めてこの物語の本当の主役はエヴェレストなのだと実感しました。
かなり辛口な評価をされているみたいですがワタクシは内容云々よりその映像美を観る価値は十分あったと思った作品でした。


さて、話は変わりますが嬉しいことに『春を背負って』の監督である木村大作さんと岡田准一くんが次回タッグを組むことになったこちらの作品も楽しみでなりません。

追憶

木村大作さんはあの黒澤明監督の右腕として長年黒澤組で撮影監督をつとめた名高い方。この作品では豪華なキャスト陣の表情をどう収めてくれるか楽しみです。
柄本くんとサクラちゃんが夫婦揃って出演とのも何だか興味深い。
その他気になる映画作品が次々に公開されてますがその話はまた別で…。


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